省エネルギー

  • 投稿日2017年3月14日
  • カテゴリー社長blog

信濃住宅 森 泰吉です

今回は少し省エネルギーについて考えていきたいと思います。

若輩者でありながら、私が思うことを書かせて頂きます

 

 先日からサウジアラビアの国王が1000人を率いて来日されてますが、石油大国のサウジアラビアが財政赤字の為、自国の産業確立の為にアジアを廻るということらしいです。

石油大国が財政赤字?

 

 世界は、エネルギーを石油に依存しているのは皆さんも分かってらっしゃると思います。

我々の携わる住宅を建築する際や住まわれてからのエネルギーも石油を消費して作られたものが多いのが分かります

 石油は限りある資源であり、日本は輸入に頼るしかありませんし、自国で作りだす電気でも6年前のあの事故の影響で不安定になってきています。

 

 我々、工務店が少しでもこの状態を良くしようと考えると、地道にやっていくしかない訳ですが、工務店が作る事のできるのは住宅であり。住宅でのエネルギーをどうしていくか?が工務店や私の出来る事です。

 

さて、3つに分けて考えてみることにしました。

 

エネルギー消費を抑える

エネルギーの無駄を無くす

エネルギーを作り出す

 

この3つの事について住宅単位、家庭単位ではお手伝い出来そうです。

 

・エネルギー消費を抑える

 これは、住まわれる方のライフスタイルや、体温・代謝等によっても変わってきます。

冬、寒がりな方。夏、暑がりな方。二者の家族の方はどうしてもエネルギーを消費しがちです。ですが、工務店では寒く感じさせない、暑く感じさせないことは出来ます。

 それは、体が触れる部分です。住宅では床になります。信濃住宅では、天然の無垢材の床材を使うことで、肌が感じる体感は変わってきます。

 あ!「床暖房を使えばいいじゃない!」って思った方、それではエネルギーを抑えたことにはなりません。よね?

 

・エネルギーの無駄を無くす

 エネルギーとただ言っていますが。住まう中で使うエネルギーは様々なものがあります。

 エネルギーの消費の仕方は、冷房、暖房、給湯、厨房、動力・照明他の5つに分類されています。従来では、給湯、暖房のエネルギー消費が大半を占めていましたが、近年では、家電等の多様化や省エネタイプの給湯器やエアコンにより動力・照明他、給湯、暖房と住宅でのエネルギーの消費のされ方が変わってきています。

 まだ、これら住宅内でのエネルギーの無駄が多くあるのは、省エネタイプの機器等で作ったエネルギー(熱やお湯)が逃げてしまっているということです。

 極端ですがこんな経験ありませんか?自分の実家でコタツに入って石油ストーブを炊いているのに、その部屋しか温まらないこと。また、「お風呂沸いたから冷める前に順番に入っちゃいなさい」と言われたこと。

これが、住宅の中で作ったエネルギーが殆ど逃げてしまっていたのです。

 近年、この無駄を無くそうと工務店・ハウスメーカーが考えご提案しているのが省エネルギー住宅と言われるものです。住宅の中で作ったエネルギーを極力逃がさないようにする。というものです。

 外の空気と接する壁や窓の断熱性を高め、外から入ってくる熱を遮断する遮熱を行うわけです。昔から見学会等でお話しさせて頂くのが、魔法瓶ポットのような住宅です。というと分かりやすいようです。

 省エネでは、このようなエネルギーの無駄を無くす住宅の性能を競い合い工務店・ハウスメーカーが頑張っている訳です。

ですから、より良い性能の住宅を求める事が大事です。

 と言い切りたいのですが、先ほど書いた、エネルギーの消費を抑えるという事を忘れてはいけません。エネルギーの性能を高める為にエネルギーを消費していたとしたら大変な事になります。簡単に言うと、機械仕掛けの省エネ住宅は私はおすすめしません。

 

・エネルギーを作り出す

 これは、まだまだこれからの分野です

 太陽光が皆さん思い浮かぶかも知れませんが、毎年電気の買い取り価格は下がり続け、お客様にとって元を取るまで年数がかかるようになってきています。ですが、まだ日々の光熱費を見てみると年間通して黒字になっています(パネルの載せる量にもよります)。

 ではこれから先どうやって、作りだしたエネルギーを有効に出来るか考えてみます。

 太陽光は日中無限に降り注ぎ、太陽光パネルで発電、太陽光温水器でお湯が作れます。

お湯はそのまま使っている方が殆どですが、電気は売電されている方が多いのではないでしょうか?

 電気を自宅で使う。電気は電線の中では流れていくもので運べば運ぶほど自然と減る性質があります。本当は作ったその場で使うのが一番ですが日中ずっと発電した機器につながっている訳にはいきません。そこで出てきたのが蓄電池です。やっと、住宅での実用化が多くなり始め、価格・性能共に良くなってきています。開発され出た当初は、250万円を超える商品でしたから、普及には程遠い金額でした。

 価格は100万円前後~と大分安くはなってきましたが、まだまだ高いですね。

しかも、蓄電池は非常用という意味で捉えている方も多く、そこに100万円もかけられないと考えてしまいます。また、使う・買電を切り替えたり大変なんでしょ?と思われています

 最近では、蓄電池の電気を普段から使い、コンピューターが自動制御し天気による発電量から自動で切り替えてくれるシステムが出てきています。

 こうなると未来は楽しみですね。電気は発電してくれて、しかも使える、暖房は薪ストーブを炊けばいい。あ!薪ストーブの話はまた今度(長くなるので)

 このシステムを実際に使う住宅を皆さんにお見せできる日が来ることを夢に見ています。

 ですが、蓄電池もうちょっと利用価値ないですかね?電気自動車の蓄電池と連動してくれると面白いんですよね。ですが、これにはまだ法律の整備が必要なようです・・・。

 水素なんていうエネルギーが車でも注目されました、水素給湯器・水素で発電。そんな時代も来るでしょう。また、地熱の利用ですね、これはもう実現されてますが、普及には時間が必要でしょうし、価格も高いです。

 このエネルギーを作るということは、住宅で言うとまだまだですね。私も、常にアンテナをはって皆様に情報を提供できるようにしたいと思います。

 

 さてさて、ながーく書き進んできましたが、冒頭の石油大国のはなしから考えさせられるのは、世界の石油依存は厳しい時代になってくるのかもしれません。日本であれば自分の国で、家庭であれば自分の家でエネルギーを作り出し、使うという事を真剣に考え始めなければいけない世代なのです。

 

とりとめもなく、私の考える事を書き進んできたところ今回は2759文字

 ここまで、読んで下さり本当にありがとうございます。どこかでお会いしたら、皆さんの考えるエネルギーの事も聞かせて下さい。そんな談義は大好きです。

 

信濃住宅 代表取締役 森 泰吉