100年もつ家づくり
日本の住宅の平均寿命は30年と言われています。もちろん歴史的な背景、欧米との考え方との違いもありますが、日本特有の環境を考えてみましょう。
- 地震
- 「家」は家族の命と財産を守る器でなくてはなりません。いつ来るかわからない地震や台風に備えた家づくりをしておくことが安心に繋がります。
- 湿気
- 湿気は目には見えない内に壁の中で木を腐らせます。強度が低下するだけでなく、カビの発生による健康被害にも繋がります。
内装や設備と異なり、構造材は容易に交換できません。当社は厳選された無垢材と工法で日本特有のリスクに向き合い、例え災害が発生しても長く性能が保たれ、代々住み継げる家づくりを心がけています。
適材適所の木遣い
家を支えるのは骨組みです。見えないところこそ気を遣う。
木は樹種によって性格が異なります。間違った木の遣い方を「木違い(きちがい)」と言います。木の性質を知り尽くした信濃住宅だからこそできる家づくりがあります。
土台ヒバ【樹齢1000年】
樹齢1000年のヒバは1㎝成長するのに30年もの月日を要し、年輪は細かく締まっているため非常に堅い木材です。家全体の荷重をしっかり支えてくれる上、シロアリなどの害虫を寄せ付けない成分、ヒノキチオールを大量に放出する、自己防衛本能を持った木材です。
梁・桁【松】
粘りのあるマツヤニがあることでも知られる松は粘り強く、たわみに強い、梁に最適な木材です。
柱【杉・檜】
どんな傾斜地でもまっすぐ天に向かって伸びる杉・檜は、縦方向にかかる荷重を支える柱材としてとても有効です。また、芯まで乾燥させることで本来の強度に比べ2倍以上の力を発揮します。
家族を守る耐震性能
日本古来の伝統構造
木造軸組工法
日本古来の建築方法。木材を使用し、土台と縦の柱と横に渡した梁で建物を「軸」で組み立てる工法です。この工法は、部屋のレイアウトが構造の制約を受けにくく、狭い敷地や変形の敷地などにも対応しやすいので敷地を有効活用できます。リフォームも容易なので経済的にも優れています。
壁
壁の工法は2種類。真壁造りか大壁造りかで工法は異なります。いずれも横揺れの地震に強く、近年大型化する台風による強風にも耐え得る構造です。
壁を多く配置すればもちろん強くなりますが、窓が小さくなったり、壁で仕切られる部屋が多くなってしまいます。
当社の工法は壁が強いからこそ窓が大きくとれ、大空間を確保できます。あたたかな太陽の光が差し込み、気持ち良い風が通り抜け、視覚的にも広がりのある窓にすることで、心地よい暮らしが実現できます。
土台
土台には剛床工法を採用。目の詰まった樫木である4寸角のヒバを用いて白蟻にも強く、永く住み続けても安心な土台です。
湿気を逃がして家を守る
壁の内部に通気層を確保し、通気性を高めることで結露を防ぎ、湿気による躯体の劣化を抑えます。壁を伝った空気は屋根を経由し棟(むね)から排気されるので空気が淀む心配がありません。
軒の出の重要な役割
軒を出さない家はシンプルでスマートな印象を受けます。しかし軒の出は家の耐久性に重要な役割を担っています。
軒の無い家の外壁は、雨風や太陽光がまともに当たります。
それにより外壁材の塗膜が剥がれたり、シーリングの劣化を早めます。はがれた部分や、シーリングの剥離した部分から雨水が浸み込み、外壁材を劣化させるだけでなく、壁体内で結露を起こします。
メンテナンスはどんな外壁でも10年に1回程度必要です。軒のある家は軒の無い家に比べてメンテナンスコストを抑え、住宅の長寿命化に貢献します。