家づくりのお金の話 2026/06/14

建売住宅と木の家の価格差|後悔しない考え方

建売住宅と木の家を比べるとき
最初に気になるのはやっぱり価格です。
でも家は買った瞬間より住んでからの時間の方がずっと長いもの。
第2回となる今回は、建てる時の金額だけでは見えにくい
「住んでからのコスト」について考えてみます。

川越・東松山・所沢を中心とした埼玉県西部エリアで自然素材の家づくりをしている信濃住宅の森です。

前回は、建売住宅と木の家の違いを「住み心地」という視点からお話ししました。

今回はその続きとして、全2回シリーズの第2回、「価格編」です。

お客様とのお話の中でも、やはり価格の不安はよく出てきます。

「建売住宅の方が金額が最初からわかるから安心」

「自然素材の家ってやっぱり高いんですか?」

と聞かれることもあります。

もちろん、予算はとても大切です。

でも家づくりでは、建てる時の価格だけでは見えない部分もあります。

今回は、価格の高い・安いだけではなく
長く住んだ時に納得できる家かどうか
という視点で、一緒に考えてみたいと思います😊

建売住宅と木の家の価格を考える家づくり
家づくりの価格は、建てる時だけでなく住んでからも関わってきます。

◆ 家づくりで最初に気になるのは価格

家を考え始めるとまず目に入るのは価格です。

建売住宅は土地と建物の総額が分かりやすく
完成した家を見て購入できる安心感があります。

子どもが生まれて今の住まいが手狭になったり、入学のタイミングが近づいていたりすると、
「早く決めたい」という気持ちになるのも自然なことです。

一方で自然素材の注文住宅は
素材や間取りを一つひとつ考えていく分建売住宅より価格が高く感じられることがあります。

ここで大切なのは
どちらが良い・悪いではありません。

建売住宅には建売住宅の良さがあります。

木の家には木の家の良さがあります。

ただ比べる時に「最初の価格だけ」で決めてしまうと
住んでから後悔することもある
のです。

◆ 交換できるものと、交換しにくいもの

家の中には、将来交換できるものがあります。

たとえば
キッチン
トイレ
洗面台
壁紙

これらは年数が経てば交換する時期が来ますし、暮らしに合わせて変えることもできます。

もちろん費用はかかりますが、後から手を入れやすい部分です。

では、断熱材はどうでしょうか
骨組みはどうでしょうか
防蟻処理はどうでしょうか
これらは家が完成すると見えなくなります。

そしてあとから簡単に交換することが難しい部分です。

家づくりで大切なのは
交換できるものではなく
交換できないものかもしれません。

価格を見る時も、設備の豪華さだけでなく、見えない部分にどんな考え方があるのかを知っておくと、判断しやすくなります。

◆ 断熱材は家のダウンジャケット

断熱材は、家の中の暑さや寒さに関わる大切な部分です。

難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと家を外の暑さ寒さから守る「服」のようなものです。

信濃住宅では、吹付発泡断熱材を採用しています。

現場で壁や屋根の内側に吹き付けると発泡して隙間にしっかり入り込みます。

家全体を魔法瓶で包むようなイメージです

吹付断熱材で家全体を包む木の家の施工現場

完成後には見えなくなる断熱材も住み心地と光熱費に関わる大切な部分です

もちろん断熱材にはいろいろな種類がありそれぞれ特徴があります。

ただ私たちが大切にしているのは新築時だけでなく
10年後、20年後もできるだけ性能を保ちやすいことです。

建売住宅でよく使用されるグラスウールなどは湿気などの影響で下がってしまい、そこが熱の通り道になることがあります。

新築の時は暖かくても年数が経ってから寒さを感じやすくなることもあるため
最初にどんな断熱を選ぶかはとても大事です。

これはあとから交換しにくい部分だからこそ、慎重に考えたいところですね。

◆ 防蟻処理は見えない安心につながる

もうひとつ、住んでからの安心に関わるのが
防蟻処理です。

家づくりの打ち合わせで最初から防蟻処理に注目される方は多くありません。

でも木の家を長く守るためにはとても大切な部分です。

信濃住宅ではホウ酸系防蟻処理剤を使用しています。

自然素材の家を希望されるお客様は
無垢材や空気の心地よさだけでなく
家族が毎日触れるものにも気を配りたいと考えている方が多くいらっしゃいます。

ホウ酸処理についてご説明すると、

「そんな基礎の部分まで考えてくれているんですね」

と言っていただくことがあります。

普段は見えない場所ですがそうした積み重ねが安心感につながるのかもしれません。

ホウ酸防蟻処理を行う自然素材の木の家

見えない部分の処理も、長く安心して暮らすための大切な工程です

一般的な防蟻処理では、定期的な再施工が必要になる場合があります。
いわゆる「シロアリ駆除」と呼ばれるサービスです。

ホウ酸処理は、雨に流されたりしない場所にきちんと施工することで、効果が長く続きやすいという特徴があります。

もちろん、家の点検やメンテナンスが不要になるわけではありません。

ただ、住んでから何度もかかる費用を減らしやすいという点では、ランニングコストにも関わってきます。

◆ 光熱費が半分以下になったOB様の実例

ここで、実際のOB様の事例をご紹介します。

ご夫婦とお子さん3人の5人家族。

以前のお住まいは、築27年の4LDKでした。

特につらかったのは冬の朝。

1月になると、朝の室温が10℃を下回ることも珍しくなかったそうです。

暖房を予約していても、出勤や登校の時間までに部屋が温まりきらない。

着替えるのも寒く、自然と厚着が当たり前の暮らしになっていました。

ところが、建て替え後の冬は、夜に暖房を消して寝ても朝は15℃前後。

以前の家との差は5℃以上です。

奥さまからは、

「寒くて布団から出たくない、って思う日がなくなりました」

というお話もありました。

さらに、布団は以前より2枚ほど減り、お子さんたちの服も1枚少なく過ごせるようになったそうです。

こうした変化は、数字以上に暮らしのストレスを減らしてくれます。

そして1年点検の時に、以前の家と今の家で、電気・ガス・水道を比べました。

結果は、光熱費が半分以下。

体感では「3分の1くらいになった」というお話でした。

もちろん、光熱費は家族構成や暮らし方によって変わります。

すべての家で同じ結果になるとは言えません。

でも、我慢して節約したのではなく、家そのものが暖かさを抱えられるようになったことで、自然と下がっていったという点が大切だと思っています。

◆ 私たちが考える「高い・安い」

家づくりでは、どうしても建てる時の金額に目が向きます。

それは当然です。

無理な資金計画はおすすめできませんし、家を建てた後の暮らしが苦しくなってしまっては本末転倒です。

ただ、価格を見る時には、建築費だけではなく、その後に続く暮らしも一緒に考えてみてほしいのです。

光熱費。

メンテナンス費。

寒さや暑さのストレス。

家族の健康への安心感。

そうしたものは、見積書の数字だけでは分かりにくい部分です。

だから私たちは、高い家か安い家かではなく、長く住んだ時に納得できる家かどうかを大切にしています。

建売住宅にも魅力があります。

木の家にも魅力があります。

大切なのは、自分たち家族が何を大切にして暮らしたいのか。

その価値観に合う家を選ぶことだと思います。

◆ まとめ|家は住んでからの時間の方が長い

今回、全2回にわたって、建売住宅と木の家の違いをお話ししてきました。

第1回では、床や壁、空気感などの住み心地について。

第2回では、断熱材や防蟻処理、光熱費など、価格の見え方について考えてみました。

木の家は、最初の価格だけを見ると高く感じることがあるかもしれません。

一方で、住み心地や光熱費、見えない部分への安心感まで含めて考えると、また違った見方ができます。

この考え方が向いているのは、長く暮らす家をじっくり考えたい方。

素材や空気感、家族の健康にも目を向けたい方。

反対に、できるだけ早く入居したい方や、完成した家を見て決めたい方には、建売住宅の方が合っている場合もあります。

家づくりは、人それぞれです。

正解はひとつではありません。

家は買う時の価格より、住んでからの時間の方がずっと長いです。

今回の記事が、後悔しない家づくりを考えるきっかけになれば嬉しいです😊

◆ モデルハウスで体感してみませんか?

断熱材や防蟻処理は、完成すると見えなくなります。

でも、空気のやわらかさや無垢床の肌ざわり、夏のカラリとした空気は実際に体感していただくと分かりやすいと思います。気になる方は木の家のモデルハウスを参考にしてみてください。

家づくりの選択肢を増やすきっかけになれば嬉しいです。

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