【検証】暖房をつけても寒い原因は「床」にあり!無垢床が冬でも冷たくない秘密
室温が同じでも、寒く感じる家と暖かく感じる家があります。その違いを生むのが「床の表面温度」。無垢床が冬でも裸足で過ごせる理由を、実験結果と体感ベースでやさしく解説します。
「暖房はつけているのに、なんだか足元が寒い」
そんな違和感を感じたことはありませんか。
実はその原因、室温ではなく床の表面温度にあるかもしれません。
今回は、冬の快適さを大きく左右する“床の温度”について、実験結果も交えながらお話しします。
こんにちは。
川越・東松山・所沢を中心とした埼玉県西部エリアで自然素材の家づくりをしている信濃住宅の森です。
家づくりのご相談を受けていると、
「エアコンをつけても、足元は寒いのよね」
という声を、本当によく耳にします。
断熱や性能の話はよく聞くけれど、
「床そのものの温度」まで気にしたことがある方は、意外と少ないかもしれません。

◆ 室温が同じでも、寒く感じる家と暖かく感じる家の違い
人が快適に過ごせる室内環境には、一般的な目安があります。
・夏:25〜28℃/湿度45〜60%
・冬:18〜22℃/湿度55〜65%
ただ、これはあくまで「目安」。
同じ20℃でも、「寒い」と感じる家と「ちょうどいい」と感じる家があります。
その理由は、体感温度にあります。
体感温度は、
(室温+床・壁・窓などの表面温度)÷2
で大きく左右されます。
つまり、室温が高くても、
床の表面温度が低いと、体は熱を奪われてしまうということ。
特に床は、体が最も触れている部分。ここが冷たいと、家自体が寒いと感じます。
◆ 足元が冷える原因は「床」と「空気の動き」
「断熱しているのに寒い」
そんな家があるのはなぜでしょうか。
それは、断熱は「空気を暖めて逃がしにくくするための対策のひとつ」だからです。
一方で、床の表面温度は、直接体感に影響します。
さらに、暖かい空気は上にたまりやすく、
足元には冷たい空気が残りがちです。
その結果、
「暖房しているのに、足元だけ寒い」
という状態が起こります。
◆ 【実験結果】新建材より約5℃暖かい無垢床
ここで、実際に行った実験をご紹介します。
冷凍庫から、
・一般的な複合フローリング(新建材)
・桐の無垢材
を同時に取り出し、表面温度を測定しました。
結果は、
・新建材フローリング:約3.8℃
・桐の無垢材:約8.8℃
その差、約5℃。
数字だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、
足裏で感じる差は想像以上です。
「ヒヤッとする」か、
「思ったより冷たくない」か。
この違いが、冬の暮らしの快適さを大きく分けます。
◆ なぜ無垢材は冷たく感じにくいのか?
理由は、木が持つ「空隙率」にあります。
無垢材の中には、
生きていた頃に水分を蓄えていた、無数の小さな隙間があります。
その隙間に空気を含むことで、
熱を伝えにくくしているのです。
特に、赤松・杉・桧などの針葉樹は、
空隙率が高く、床材に向いています。
一方、一般的に使用されている複合フローリングは、
薄くスライスした木を接着剤で貼り合わせ、
圧縮プレスして作られます。
その過程で、木の中の空気はほとんど失われ、
体の熱を奪いやすい素材になります。
◆ 実際の住まいでの床表面温度
信濃住宅の展示場で、薪ストーブを焚いた際、
一番熱源から遠いキッチンの床を測定しました。
その温度は22.2℃。
床暖房がなくても、
足元がしっかり暖かいと感じられる温度です。
また、無垢床の良さは冬だけではありません。
夏でもベタつかず、サラサラ。
一年を通して、素足が気持ちいい床になります。
◆ 換気と寒さの関係について
現在の住宅には、
シックハウス対策として24時間換気が義務付けられています。(お風呂のスイッチに(24時間換気のボタンありませんか?あれです)
ただ、外気を取り込むことで、
足元が冷えやすくなるケースもあります。
信濃住宅では、
無垢材や珪藻土クロスなど、
化学物質を極力使わない素材を採用しています。
そのため、換気に過度に頼らなくても、
一般的な住宅で問題になりやすいホルムアルデヒドなどの化学物質が、発生しにくい素材を選んでいます。
◆ まとめ|床の暖かさが、暮らしの質を変える
・床が暖かいと、冬の朝が楽になる
・厚さ3cmの無垢材が体感温度を支える
・健康面でも安心できる住まいにつながる
床は、毎日必ず触れる場所だからこそ、体感を大切にしてほしい。
これから家づくりを考える方にとって、
「床の表面温度」という視点が、
ひとつのヒントになれば嬉しいです。
もし、実際の無垢床の温かさを体感してみたい方は、
モデルハウスや施工事例ものぞいてみてください。
「ちょっと気になるな」という方も、安心してご覧いただければと思います。

