築28年の二世帯住宅リフォーム相談で感じた将来の暮らしを考える大切さ
築28年の二世帯住宅。建てた当時は正解だった間取りも、家族構成や年齢の変化によって暮らしに合わなくなることがあります。
先日いただいたリフォーム相談を通して、改めて「将来まで見据えた家づくり」の大切さを感じました。
川越・東松山・所沢を中心とした埼玉県西部エリアで自然素材の家づくりをしている信濃住宅の森です。
先日、60代のご夫婦からリフォームのご相談をいただきました。
お話を伺いながら、
「家は完成した瞬間がゴールではないな」と改めて感じる機会になりました。
◆ 築28年の二世帯住宅でいただいたご相談
今回のお住まいは築28年の二世帯住宅。
ご両親が若夫婦と一緒に暮らすために建てられたお家でした。
当時は親世帯が1階、子世帯が2階。
お互いの生活を大切にしながら暮らせるように計画された完全分離の2世帯の住まいです。
しかし時が経ち、ご両親は他界されました。
さらにお子様も独立され、現在はご夫婦お二人暮らし。
今では親世帯が使っていた1階はほとんど使われていない状態になっていました。
玄関を入ると、そのまま2階へ。
キッチン、お風呂、洗面所、トイレ。
生活に必要なものがすべて2階に揃っているため、2階だけで暮らしが完結しているそうです。
◆ ご夫婦で少し違った将来への考え方
今回のご相談内容は、水まわりの交換と間取り変更でした。
お話を聞いていて印象的だったのが、ご夫婦の将来に対する考え方の違いです。
ご主人は
「まだまだ2階くらい上がれるよ」
というお考え。
一方で奥様は
「今は大丈夫だけど、この先も毎日階段を上り下りできるかな…」
と不安を感じていらっしゃいました。
60代はまだまだ元気な方が多い年代です。
だからこそ将来のことは考えにくいのかもしれません。
でも10年後、20年後はどうでしょうか。
足腰の状態や体力は誰にも分かりません。
今は何ともなくてもある日突然階段が大きな負担になることもあります。
リフォームのご相談を受けていると
「困ってからではなく、困る前に考えたい」
という方が年々増えているように感じます。
◆ 築28年で感じる暑さ・寒さの問題
もう一つのお悩みが住み心地でした。
お客様からは、
「夏は暑いし、冬は寒いんです」
というお話もありました。
築28年前の住宅ですから、現在の住宅と比べると断熱性能には大きな差があります。
すでに内窓も設置されていました。
それでも夏の暑さや冬の寒さは気になるそうです。
さらにお住まいの前には運送会社があり、トラックの走行音にも悩まれていました。
断熱というと温度の話だけをイメージしがちですが、実は音にも関係しています。
暑さ、寒さ、騒音
これらは住み心地を大きく左右する要素です。
これから先、夏はさらに暑くなると言われています。
そう考えると断熱性能の重要性は今後ますます高くなっていくのではないでしょうか。
◆ 建てた時には想像できなかった今の暮らし
28年前に家を建てた時。
おそらくご夫婦は、ご両親と長く一緒に暮らす未来を思い描いていたと思います。
お子様もいて、家族みんなで賑やかに暮らす生活を想像していたかもしれません。
でも現実には、
ご両親は他界され、お子様は独立、ご夫婦二人暮らしになった
家そのものは変わらなくても、暮らし方は大きく変わっています。
これは決して特別な話ではありません。
どのご家庭にも起こりうる自然な変化です。
◆ リフォームは設備交換だけではない
今回のご相談は、水まわり交換や間取り変更がきっかけでした。
しかし本当に大切なのは設備を新しくすることではありません。
これから先の暮らしをどうするか。
そこを考えることだと思います。
1階で生活が完結するようにするのか。
暑さ寒さを改善するのか。
将来介護が必要になった時も暮らしやすい家にするのか。
あるいは建て替えという選択肢もあるのか。
リフォームは単なる修繕工事ではなく、
「これからの人生を快適に暮らすための住まいづくり」
なのだと感じました。
◆ まとめ|10年後の自分に優しい家かを考える
家づくりを考える時、多くの方は今の暮らしを基準に考えます。
もちろんそれは間違いではありません。
ただ、今回のご相談を通して改めて感じたのは、
「10年後、20年後の自分たちだけでなく子世代も暮らしやすい家か」
という視点の大切さです。
家族構成は変わります。
年齢も重ねます。
環境も変わります。
だからこそ家は建てたら終わりではなく、その時々の暮らしに合わせて見直していくものなのだと思います。
今回のお客様とのお話は、私自身にとっても改めて住まいの本質を考えさせていただく機会になりました😊
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

