薪ストーブだけで冬は寒くない?木の家で暮らしてわかったこと
埼玉県毛呂山町で自然素材の家づくりをしている、信濃住宅の森です😊
家づくりのご相談で、冬が近づくと必ず聞かれるのがこの質問。
「薪ストーブだけで、本当に冬を越せるんですか?」
エアコンも床暖房もない暮らし。
炎ひとつで家中をあたためるなんて、正直ちょっと不安になりますよね。
今回は、川越エリアの冬(1月)を基準に、薪ストーブだけの暮らしが現実的に成り立つのか。
実際に住んで感じた体感と、暮らしてみてわかった注意点を、包み隠さずお話しします。

◆ 信濃住宅で採用している薪ストーブについて
まず最初に、少しだけ前提のお話をさせてください。
信濃住宅で採用している薪ストーブは、
当社のビジネスパートナーである「夢ハウス」が製作している、
AURORA(オーロラ)という薪ストーブです。
夢ハウスは、新潟を拠点に、無垢材の家づくりを長年続けてきた会社。
私たち信濃住宅も、その素材への向き合い方や、
「住んでからの心地よさ」を何より大切にする姿勢に共感し、
木の家づくりのパートナーとしてお付き合いをしています。
AURORAは、ただ部屋を暖めるための道具ではなく、
無垢材の家で、家族が安心して長く使い続けられることを前提につくられた、
この木の家に合った、特別な薪ストーブです。
◆ 川越の1月、外気温0℃前後の朝
川越周辺の1月は、平均気温が3℃前後。
朝晩は0℃〜−2℃まで冷え込む日も多く、霜が降りる朝も珍しくありません。
「関東だから、そこまで寒くないですよね?」
そう言われることもありますが、体感としてはしっかり冬。
油断すると、足元から冷えが伝わってきます。
◆ 夢ハウス製AURORAを選んだ理由
我が家がAURORAを選んだ理由は、とてもシンプルです。
・炎の力で家全体をあたためること
・無垢材の家と相性がいいこと
・シンプルで壊れにくい構造であること
AURORAは鋳物製ではなく鋼板製。
高温にも耐えられ、立ち上がりが早いのが特徴です。
二次燃焼がしっかり起きるため、大きな薪でも最後まできれいに燃えきります。
その結果、灰の量は比較的少なめ。
シーズン終わりの煙突掃除も、思っていたほど大変ではありません。
庫内が大きく、大きめの薪もそのまま入るので、
毎回きれいに小割にしなくても問題ないのも助かっています。
ガラス面が大きく、炎の揺らめきを存分に楽しめる。
暖房でありながら、眺める時間そのものが暮らしの楽しみになります。

◆ 夜だけ焚く、という現実的な使い方
我が家では、基本は夜だけ。
18時ごろに点火して、24時前後まで焚いています。
薪の量は、カインズの折りたたみコンテナで3杯分ほど。
寝る前に大きめの薪を入れておくと、朝までほんのり暖かさが残ります。
◆ 朝はどうする?補助暖房との付き合い方
正直に言います。
朝は寒くありません。室温が15℃以下に下がることはほとんどありません。
ただ、薪ストーブのあの包まれるような暖かさに慣れてしまうと、
15℃前後でも「ちょっと寒い」と感じてしまうんですね😊
なので起きてすぐは、ファンヒーターやエアコンを補助的に使用。
無理に「薪ストーブだけ」にこだわっていません。
◆ 薪ストーブの温かさは別物
薪ストーブの温かさは、エアコンとはまったく別物です。
暖かい風で暖めるというより、家そのものがじんわりと温まっていく感覚。
無垢材の床や壁、天井が熱を蓄えてくれるので、
ストーブを消してからもしばらく暖かさが続きます。
その一方で、2階はとにかくあったかくなります。
日によっては暑いくらいに感じることも。
我が家では、2階のドアを閉めて温かい空気が入らないようにしたり、
あまりにも暑い時は窓を開けるなどして調整しています。
このあたりは、住みながらちょうどいいバランスを見つけていく感じですね。

◆ 暮らしが楽しくなる副産物
薪ストーブの魅力は、暖房性能だけではありません。
焼き芋、焼きリンゴ、ピザ、グラタン。
薪が熾火(おき)になったタイミングで入れておくだけで、
遠赤外線効果で驚くほどおいしく仕上がります。
火を見ながら料理を待つ時間も、薪ストーブならではの楽しさ。
そして個人的にかなり好きなのが、
薪ストーブの前で食べるアイス!
ぽかぽかの炎を眺めながら食べる冷たいアイス。
ちょっと背徳感もあって、最高です。
◆ 設計段階でやっておいてよかったこと
これから家づくりをされる方に、ぜひ伝えたいのが「動線」の話です。
薪ストーブと薪置き場は、できるだけ近く。
薪の運搬は意外といい力仕事です。
我が家では、
土間の近くに薪ストーブを配置し、
土間に薪の一時ストックコーナーを設けています。
外の薪置き場からのアクセスも含めて、
この動線をしっかり考えておいて本当によかったと感じています。
タイルは広めが安心
薪を入れるとき、薪がパチッと爆ぜることがあります。
火の粉が飛ぶこともあるので、薪ストーブ周りの床はタイルがおすすめです。
薪置き場も含めて、少し広めにタイルを貼っておくと安心。
最近は木目調のタイルもあり、無垢床との相性も悪くありません。
◆ 住んでから気づいた注意点
もちろん、いいことばかりではありません。
薪ストーブを焚くと、どうしても乾燥しがちになります。
加湿器は、あった方が安心です。
また、2階が暑くなりやすいので、
ドアの開け閉めなどで調整が必要になります。
煙については、夜だけ焚くことが多く、
周囲の家も窓を閉めている時期なので、
近所トラブルを感じたことはほとんどありません。
ただ敷地が街中で隣の家との距離が2mくらいしかないなど、あまりにも近い方にはあまりおすすめできません。
燃やすものによっては多少灰が飛ぶこともありますので、近所トラブルにつながる恐れがあります。

◆ 薪集めは情報戦
薪は、必ずしも買うだけではありません。
煙突があると、ご近所の方から
「薪あるけど、もらってくれない?」と声をかけられることもあります。
ほかにも、ジモティーなどの地域掲示板をチェックしたり、
道を走っているときに「薪あります」という看板を探したり。
いくつかルートを持っておくと、
薪集めのハードルはぐっと下がります。
外部の薪置き場は、できるだけ広めに。
トラックで積んだまま降ろせると、かなり楽です。
◆ 薪ストーブと暮らす、という選択
夢ハウス製AURORAは、性能的には十分な薪ストーブです。
でも、本当に大切なのは「どう暮らしたいか」。
薪ストーブは、暖房器具というより、
冬の時間を楽しむためのものかもしれません。
その時間を楽しめるなら、
薪ストーブのある木の家の冬は、きっと豊かなものになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

