自然素材・無垢材の家づくり 2025/12/30

自然素材の家は本当に高い?無垢材住宅のメリット・デメリット

自然素材の家って、やっぱり高いんでしょうか。
無垢材の床は憧れるけれど、「傷がつきそう」「掃除が大変そう」「結局コスパはどうなの?」と、不安の方が先に浮かぶ方も多いと思います。

実際、私自身も家づくりを考え始めた頃は、ローコストメーカーの価格と比べて何度も悩みました。
本当にこの金額差に意味があるのか。
住んでから後悔しないのか。

この記事では、無垢材の家に住んで7年目のお客様の実体験をもとに、
「自然素材の家は本当に高いのか?」
「無垢材のメリットと、正直なデメリット」
を、良いことも困ったことも包み隠さずお話しします。

カタログや営業トークでは分からない、実際に暮らして初めて見えてきたリアルな感覚が、これから家づくりを考える方の判断材料になれば嬉しいです。

吹き抜けのあるリビング
吹き抜けのあるリビング

自然素材の家は本当に高い?最初に感じた正直な印象

「自然素材の家って、やっぱり高いんですよね?」
これは、打ち合わせの中でもよく聞く言葉です。

実際、ローコストメーカーの見積りと比べると、無垢材を使った家は金額だけを見ると高く感じます。
正直に言えば、最初はその差に少し戸惑いました。

でも今、住んで7年目。
この年数を重ねてはっきり言えるのは、「高いかどうか」だけで判断しなくて本当によかった、ということです。

「ローコスト住宅より高い」は事実。でも、そこで止まらなかった理由

無垢材の家は、確かに初期費用だけを見ると安くはありません。
ローコスト住宅と比べれば、数字の差ははっきり出ます。

ただ、そのときふと考えました。
この金額の差は、「何が違うから」生まれているんだろう?と。

床を触ったときの感触、家に入った瞬間の空気、冬の朝の足元の冷え方。
見積書には書かれていない部分に、ちゃんと理由があることに気づき始めました。

無垢床って掃除が大変?実際に暮らして分かったリアル

掃除機・クイックルワイパーは問題なし

無垢床と聞くと、「掃除が大変そう」という声をよく聞きます。
でも実際のところ、我が家の掃除はとても普通です。

掃除機もクイックルワイパーも、これまで通り問題なく使えています。
特別な道具を用意したり、神経質になる必要は感じていません。

薬品シートを使わない理由と、水拭きだけで十分な話

ひとつだけ気をつけているのは、薬品がしみ込んだフローリングシートを使わないこと。
自然素材なので、木が吸収してしまうためです。

その代わり、固く絞った水だけの雑巾でサッと拭く。
これだけで十分きれいになります。

仕上げには、赤ちゃんがなめても大丈夫な天然系のオイルを塗っているので、
醤油やソースをこぼしてしまっても、放置せずすぐ拭き取ればシミになることはほとんどありません。

ホコリが軽いと感じた意外な変化

住んでみて意外だったのが、ホコリの質です。
掃除機をかけると、スッと取れる感じがあります。

部屋の隅や家具の下を見ても、ホコリがベタっと固まらず、どこかフワフワしている印象。
湿気を帯びていないからか、床に張り付かず、掃除のたびに「ラクだな」と感じています。

銘木の式台のある玄関
銘木の式台のある玄関

無垢材で「これは良かった」と心から思うこと

とにかく床があたたかい、足裏の感覚がまるで違う

無垢材にして一番よかったのは、やっぱり床のあたたかさです。
体が触れている床があたたかいだけで、足元の冷えが全然違います。

さらに、省エネ性能も高いからなのか、家全体がまるで魔法瓶のように、しっかり保温されている感覚。
床があたたかいだけで、家全体がやさしく包まれている。そんな安心感があります。

家に入った瞬間の木の香りが続く理由

7年経った今でも、玄関を開けるとふわっと木の香りがします。
この香りがあるだけで、気持ちがスッと切り替わるんです。

正直に言うと、他のハウスメーカーや工務店では、この感覚はありませんでした。
いわゆる「新築のにおい」ではなく、深呼吸したくなるような、自然で落ち着く香り。
この違いは、住んでからよりはっきり実感するようになりました。

腰痛が楽になったのは、家が体を冷やさなくなったから

個人的に驚いたのは、腰痛が和らいだこと。
床や家全体があたたかいことで、体から熱を奪われにくくなったのだと思います。

家が体を冷やさない。
それだけで、日常のしんどさが少し減りました。

正直に言います。無垢床のデメリット

傷はつく。最初は正直イライラしました

無垢床は、確実に傷がつきます。
子どもが物を落とすたび、最初の頃は正直イラッとしました笑

「また傷が…」と、気になってしまう時期は確かにあります。

でも「木が焼けてきた頃」から気にならなくなった話

ただ、不思議なもので、年数が経って木が焼けてくると、その傷がだんだん気にならなくなってきました。
色が深まるにつれて、傷も床の表情の一部になっていく。
今では「これも暮らしの跡だな」と思えるようになりました。

複合フローリングとの決定的な違い

複合フローリングは、表面が傷むと下地が見えたり、シートが剥がれてしまうことがあります。
でも無垢床は、表も中も同じ木。
言い換えると、「傷がついても、それで価値がなくなるわけではない」という安心感です。

パントリー
パントリー 湿気を吸う桐の板を張っている

張り替えできない無垢床、その代わりにできること

無垢床は、簡単に張り替えることはできません。これはデメリットでもあります。
でもその代わり、とてもしっかりしています。

そして本当に気になるほど傷んだときは、削って塗装をし直すという選択ができます。
「直して、また使う」という考え方。住んでから、この価値を強く感じるようになりました。

高いか安いかじゃなかった。住んで分かった価値の話

住んで7年。
振り返ると、「高いか安いか」だけで家を選ばなくてよかったと思っています。

光熱費、体の変化、家で過ごす時間の質。
数字に表れない部分で、暮らしは確実に変わりました。

家が体を守ってくれる。
そんな感覚があります。

自然素材の家は、どんな人に向いているか

無垢材の家は、万人向けではありません。
傷を「味」と思えない人には、正直向いていないかもしれません。

でも、足元のあたたかさを大切にしたい人。
家の空気感を重視したい人。
長く使いながら育てていく暮らしが好きな人。
そんな方には、心からおすすめできる家だと思います。

「高いかどうか」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」。
その視点で、自然素材の家を見てみると、きっと感じ方が変わるはずです。


自然素材の家の空気感や床のあたたかさは、写真だけでは伝わりません。気になった方は、ぜひ施工事例も一度のぞいてみてください。

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