信濃住宅の家づくり 2026/02/09

家づくりの正解が分からなくなったら読む話|後悔しない判断軸

「もっと高性能に、もっと便利に」と、正解を求めて情報を集めるほど、
正解がわからなくなるのが家づくり。

でも、
本当に後悔しない答えはその中にはありませんでした。

先日、モデルハウスに入ったお客様が、
説明を聞く前にふと漏らした一言。

「なんだか、空気がおいしい感じがする」

この記事ではそんなお客様の実話をもとに

流行やスペックに振り回されない
“自分たちが本当に求めている心地よさ”を見つけるヒント

を整理します。

木の玄関 バリアフリー
入った瞬間、木の香りがする玄関

こんにちは。川越・東松山・所沢を中心とした埼玉県西部エリアで自然素材の家づくりをしている、株式会社信濃住宅の森です。

最近、お客様からこんなお話を聞きました。
「ちゃんと調べてるのに、安心するどころか迷いが増えていくんです…」
家づくりって、本来はワクワクするはずなのに。気づけば“やらなきゃいけない事”みたいになってしまうこと、ありますよね。

◆ 情報が多すぎて、正解がわからなくなった日

◆ 性能の数字を追いかけるほど不安が増えていった

UA値、C値、断熱等級…。
数字は大事。もちろんそれ自体を否定したいわけではありません。
でも、数字を追いかければ追いかけるほど、
「もっと上があるんじゃないか」
「知らないまま決めてしまっていないか」
そんな気持ちが増えてしまう方もいます。

特に、家づくりを始めたばかりの方ほど「基準」が分かりづらいんですよね。
比較表を見ても、最終的にどれが“自分たちの暮らし”に合うのかが見えにくい。
だからこそ、情報が増えるほど不安が膨らんでしまうことがあります。

◆ オプションだらけで「結局いくら?」が見えない違和感

もうひとつ多いのが、金額のモヤモヤ。
最初に聞いていた金額に、断熱・設備・仕様が少しずつ足されていく。
「営業さんから必要って言われると、つけなきゃいけないのかと思って」
その結果、「結局、総額がいくらなのか分からない」状態になってしまうことも。

ここで一度、深呼吸。
家づくりで疲れてしまうのはあなたのせいではありません。
「情報が多すぎる」こと自体が今の家づくりの難しさなんだと思います。

出窓 窓辺
出窓のある窓辺

◆ 「後悔したくない」気持ちの正体は失敗じゃなく“違和感”だった

◆ いちばん怖いのは「なんか違う…」が残ること

お客様がいちばん避けたかったのは、
「明確な失敗」ではありませんでした。

「理由は説明できないけど、なんか違う…」
その感覚を抱えたまま暮らすのが、とても怖かったそうです。
“違和感”って、言葉にしにくいぶん、心のどこかにずっと引っ掛かります。
だからこそ、家づくり中に不安が増えてしまう。

◆ 調べ尽くしても、納得できない苦しさ

情報を集めるほど選択肢が増えて、決めきれなくなる。
「全部盛りにしないと後悔しそうで…」と感じるのも当然です。
でも、足し算を続けるほど、“自分たちの軸”がブレていくこともあるんですよね。


後悔しないために必要なのは、情報の量より「大切にしたいことの基準」です。

◆ 派手じゃなくていい。本当に欲しかったのは“そこにいるだけで心も体もホッとする家。”

◆ 見せる暮らしより、素でいられる場所

話を重ねるうちに、お客様がふと口にされた一言がありました。
「よく考えたら派手な暮らしをしたいわけじゃないんですよね」

求めていたのは、SNSで映える家というより、
・気を張らずに過ごせること
・静かで落ち着いた時間が流れること
・家族が自然体でいられること
そんな、シンプルだけど大切な感覚でした。

◆ 「家が一番」と思える瞬間が、いちばん強い

「帰ってきて、“ああ、やっぱり家が一番だな”って思えたら、それで十分かもしれません」
この言葉には、周りに流されず、自分たちの基準で選ぼうとする覚悟が感じられました。
流行や比較から一歩離れて、自分たちの感覚を信じようという言葉だからです。

キッチンから見るリビング
キッチンから見るリビング

◆ 数字より、体でわかる心地よさがあった

◆ 「空気がおいしい」—説明より先に出た感想

モデルハウスをご案内したとき、まずはあれこれ説明をせず、お客様が自由に見て回れるを取りました。
そのときに出たのが、「なんか空気がおいしく感じますね」という一言。

続けて、こうも言われました。
「説明を聞く前に、あ、ここ好きだなって肌で分かりました」

温度、湿度、におい、手触り。
家の心地よさって、結局は毎日体に触れるものなので、体が先に「あ、いいな」と感じることがあります。

◆ 「なるほど、ずっと居たくなる家って、こういうことか……」

性能の話を“理解”する前に、
「この家わたしにあっている気がする」という感覚が先に来る。
それが、迷いを減らす大きなきっかけになることもあります。

◆ 足し算をやめて、引き算をした家づくり

◆ 本当に必要なものを見極められた、という感覚

家づくりは、足し算になりやすいです。
性能を足して、設備を足して、安心材料を足していく。
でも、お客様は一度立ち止まりました。
「本当に必要なものって、そんなに多くないのかもしれない」と。

流行を追わない。
必要以上のオプションをつけない。
数字だけで判断しない。

選択肢を削ぎ落としていく中で、本当に必要なものを見極められた
感じが、後悔の少ない家づくりに近づけてくれるのだと思います。

◆ 注意点:体感は大事。でも「勢いだけ」で決めない

ここは正直にお伝えしたいのですが、
「好き!」という直感だけで即決してしまうのも、あとからモヤモヤが出ることがあります。

体感は大切。だけど、
・家づくりにかかる総額が自分たちに合っているか
・暮らし方(家事動線/収納/通学通勤)に無理がないか
・メンテナンスも自分たちでできる範囲か
このあたりは、ちゃんと一緒に確認しておくのがおすすめです。
“体感+毎日の暮らしに無理がないこと”が揃うと、納得感はぐっと強くなります。

◆ まとめ|流行に左右されない「これでいい」という理性的な満足感

後悔しない家づくりは、完璧を目指すことでも、我慢することでもありません。
住んだあとに、「やっぱりこの家でよかった」と思えること。
それがいちばん大きな安心になります。

比較の渦の中にいるときほど、いったん立ち止まって、
「自分たちが欲しいのは、どんな時間?」
「帰ってきた瞬間、どんな気持ちになりたい?」
そんな問いに戻ってみてください。

迷いが増えたら、基準を増やすのではなく“戻る”のがコツ。
あなたの暮らしにとっての「これでいい。これがいい」は、きっと見つけられます。

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