冷蔵庫実験でわかる 無垢床と合板フローリングのヒヤッと感の違い
冷蔵庫から出した床材を触るだけで分かる、無垢床と複合フローリングの違い。冬の朝の冷たさ、結露、足元の心地よさを体感エピソードで解説します。
こんにちは。
埼玉県入間郡毛呂山町で、自然素材を採用した家づくりを行っている株式会社信濃住宅の森です☀️
家づくりって、間取りやキッチンの位置、収納の量…つい「目に見えるところ」から決めたくなりますよね。
でも実は、毎日いちばん触れるのって、床なんです。
そして床の心地よさって、冬の朝に一発でバレます。
そこで、モデルハウスや見学会で必ず体験してもらっているのが、私たちの定番「床どっちがあったかい?冷蔵庫実験対決」。
ちょっとおもしろい名前ですが、やることは超シンプル。
冷蔵庫から出したばかりの床材を、手で触ってもらうだけです。
◆ 冬のモデルハウスで、必ずやってもらう「冷蔵庫実験」
この実験、主に冬にやることが多いです。理由はひとつ。
「冬の朝の床」を、イメージじゃなくて体で分かってもらうため。
比べるのは、一般的な複合フローリングと、当社で使用している無垢の床材(桐)。
冷蔵庫から出した直後のものを、順番に触ってもらいます。
◆ 手で触るだけで、ここまで違う温度
冷蔵庫から出した直後の比較
まずは、冷蔵庫から出した直後の温度です。
数字だけ見ると「6.2℃差?」と思うかもしれません。
でも、触るとほぼみなさん
え?という顔になって、そして一言。
「こんなに違うんだー」
複合フローリングは、指先がすぐにわかるヒヤッと感。
桐は「冷たいはずなのに、冷たいとは感じない」感じ。
この差って、説明より先に、体が理解しちゃうんですよね。
常温に置いた状態でも差は出る
次は、常温で置いておいた床材。こっちも分かりやすいです。
ここでも、触った瞬間に「おっ」となります。
複合フローリングが16.6℃に対して無垢の床材は18.4℃。その差は1.8℃。
複合フローリングは、スッと冷たさが入ってくる。
赤松は、手のひらにじんわりなじむ。
面白いのが、数値の差以上に「体感の差」が大きいこと。
このあたりは、床の冷たさって温度だけじゃなくて、熱の奪われ方で決まるんだな…と実感します。
◆ なぜ無垢の床はヒヤッとしにくいのか
ここで、なるべくやさしく理由をまとめると、ポイントはひとつです。
「冷たい」=「温度が低い」ではなく、
「冷たい」=「体の熱が早く奪われる」感覚。
複合フローリングは、表面が固く、熱がスッと奪われやすい。
だから触れた瞬間に、こちらの熱が持っていかれてヒヤッとします。
一方で無垢材は、木の中に空気を含んでいて、熱が一気に抜けにくい。
だから「冷たいはずなのに、冷たいとは感じない」。
この違いは、なかなか文字では表現しにくいです。
◆ 足の裏は、手よりずっと正直
この実験のあと、よく出る言葉がこれです。
手で触れただけでこんなに違うんだから、足の裏はもっと敏感だよね
本当に、その通り。
毎日、体重を預けるのは足の裏。
冬の朝、いちばん最初に「床が寒いからベッドから降りたくないな」となるか。
この一歩目って、暮らしの気分を地味に左右します。
子育て世代の朝は、まるで小さな戦場のようになりがちです。
起きる、着替える、朝ごはん、保育園や学校の準備…。
その一つひとつを進めるだけでも大忙しなのに、「床が冷たくて布団から出たくない」という理由で、さらにタイムロスが生まれることもなくはないでしょう。
でも、もし足元がほんのり暖かかったらどうでしょう。
あの“最初の一歩”のストレスが減って、家族みんなのイライラも少し軽くなるかもしれません。
◆ 時間が経つと見えてくる、もうひとつの違い
冷蔵庫実験は、触った瞬間だけでも十分インパクトがあります。
でも、私が「ぜひここも見てほしい」と思っているのが、その後です。
複合フローリングに現れる水滴
冷蔵庫から出した床材を少し置いておくと、複合フローリングの表面にじんわり水滴が出てきます。
これが、結露です。
冷たいものに、あたたかい空気(湿気を含んだ空気)が触れたときに、空気中の水分が水滴になる。
冬でも、梅雨でも、起きる原理は同じです。
無垢の床材には水滴がつきにくい
一方で、無垢の床材には水滴がつきにくい。
ここが、見た目で分かる大きな違いです。
無垢材は、湿気を表面で跳ね返すというより、いったん受け止めて、ゆっくり逃がす性質があります。
だから、同じ条件でもほどんど汗をかきません。
そして結露がくり返されると、床材の劣化の原因になりやすい。
冬の窓の結露は気づきやすいですが、床まわりの小さな結露は見落とされがちです。
だからこそ、この実験で「起きていること」を目で見てほしいと思っています。
◆ 冬だけじゃない、一年を通した床の心地よさ
冷蔵庫実験は冬の話から入ることが多いです。
でも、床のストレスって冬だけじゃありません。
梅雨どきの、あのベタッとした足触り。
洗濯物が乾きにくくて、部屋の空気もなんとなく重たい。
そういうときに、床がさらっとしているだけで、体感の不快度がぐっと下がります。
信濃住宅では、天然無垢材に加えて、珪藻土入りの壁材など、自然素材の考え方を大切にしています。
「家が呼吸して、空気を整える」という感覚を、暮らしの中で感じてほしいからです。
◆ 正直に。無垢床にも気をつけたいこと
ここまで読むと「無垢って完璧なの?」と思われるかもしれませんが、正直に書きます。
無垢材はやわらかい樹種だと、傷やへこみがつきやすいことがあります。
ただ、私たちが見てきた多くのお施主様は、こう言います。
「それも味だよね」って。
子どもが落としたおもちゃの跡。
家具を動かしたときの小さな線。
それが、暮らしの記録になっていく。
ピカピカの床を守る暮らしというより、床と一緒に暮らしが育つ感じです。
◆ 数字より、体感で選ぶ床材
私たちが冷蔵庫実験を続けている理由はシンプルです。
床は、カタログより、指先と足の裏がいちばん正確だから。
「こんなに違うんだー」
この一言が出たとき、どちらの床材で毎日を過ごしたいか?です。
冬の朝の一歩目が、ヒヤッとしない。
それだけで、毎日の小さなストレスが減って家はもっと心地よくなる。
見学会やモデルハウスに来られたら、ぜひ「冷蔵庫実験」も体験してみてくださいね。
足元の感覚が変わると、家の見え方も、きっと変わります😊
ちなみに最強にあったかい床材は「畳」です。
畳がメインのお家の見学会、ただいま開催中です。

