第3集 今年の夏に想う事

今年は何年か振りの日照不足でお米の産地に限らず夏物商戦は軒並みダウンしているようですが、夏は思いっきり寒いくらいの方が体には良いのではないでしょうか。

私の育った所は長野県の野沢温泉村と言う所で、温泉場から今では道路も良くなり車で20分足らずのところですが当時(小学校の頃)は歩いたりバスに乗っ たりで1時間以上かかかって共同浴場に母親に連れられていった記憶が今でも昨日の事のことのよう思い出されます。子供の頃は、夏休みが待ちどうしく隣村の 親戚の家に1ヶ月近くに泊まり込みで行っていました。親も帰って来いと言うまでもなく、親戚の家も小さい子供が居なかった為、夏休みが終わりに近づいても 帰れでもなく大変かわいがってくれました。朝から晩まで食事時以外は外でトンボを取ったり、水遊びをしたり、時には隣のトマトやキュウリをとっておやつに したりと思い存分自然の中で遊びほうけていました。その反面冬は大変厳しいもので、雪が5メートル近くも積もる年があり、2階の窓から外に出て玄関を掘り 出すことが度々ありました。しかし大変厳しい雪の中に穴を掘って皆で遊んだり、子供の頃の体験は消そうにも消えようがありません。

何でもお金さえあれば手 に入る昨今と比べて日に日に小さい頃が懐かしくおもいだされるのはどうしてでしょうか。皆様の中でこんな経験をされた方も居られるのではないでしょうか。 親が居なくなる年になって、少しは成長してるのかなと想う今年の夏です。